Solid
Foundation,
Strong
Growth Potential
将来見通しに関する注意事項
この報告書に記載されている、当社および当社グループの現在の計画、見通し、戦略、確信等のうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関する見通しであり、これらは現時点において 入手可能な情報から得られた当社経営陣の判断に基づくものですが、重大なリスクや不確実性を含んでいる情報から得られた多くの仮定および考えに基づきなされたものであります。実際 の業績は、様々な要素によりこれら予測とは大きく異なる結果となり得ることをご承知おきください。
実際の業績に影響を与える要素には、経済情勢、特に消費動向、為替レートの変動、法律・行政制度の変化、競合会社の価格・製品戦略による圧力、当社の既存製品および新製品の販売力 の低下、生産中断、当社の知的所有権に対する侵害、急速な技術革新、重大な訴訟における不利な判決等がありますが、業績に影響を与える要素はこれらに限定されるものではありません。
わたしたち
TaKaRa
グループは、日本伝統の酒造りの発酵技術と最先端のバイオ技術の革新を通じて、食生活や生活文化、ライフサイエンスにおける新たな可能性を探求し、新たな価値を創出し続けることによって、 社会に貢献しています。
持株会社である宝ホールディングスは、酒類事業や調味料事業を展開する宝酒造グループ、バイオ事業を 展開するタカラバイオグループに加え、健康食品事業の成長を加速させる役割を担う宝ヘルスケアを傘下に おさめ、グループ全社の経営を調整・統括し最大限の事業成果を追求しています。
現在、
TaKaRa
グループは2000
年に策定した10
年間にわたる長期経営構想「TaKaRa
Evolution-100
(「TE-100
」)」のもと、「業績の進化」「事業の進化」「経営の進化」「風土・人財の進化」「社会・環境行動の進化」という
5
つの進化の実践に取り組んでいます。酒類・調味料事業を安定した収益基盤と位置づけ、バイオ事業C o n t e n t s
01
02
04
06
10
15
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22
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24
26
自然との調和を大切に、発酵やバイオの技術を通じて
人間の健康的な暮らしと
生き生きとした社会づくりに貢献します。
企業理念
宝ホールディングスの歴史
営業概況
特集 Solid Foundation, Strong Growth Potential
社長インタビュー
事業概要
コーポレート・ガバナンス
役員
社会・環境活動
6年間の主要連結財務データ/ファクトシート
主要子会社データ/会社概要
企業理念
01
企業理念
営業概況
当社の事業は、酒類・調味料、バイオ、物流、その他の つのセグメントから構成されています。このうち、酒類・調味料セグ メントが売上高の を占めており、 グループの事業基盤を支えています。バイオ、物流、その他各セグメント を合わせ、売上高の となっていますが、バイオ事業や健康食品事業など、将来の グループの成長ドライバー であり、重要な役割を担っています。
●焼酎 ●清酒
●ソフトアルコール飲料
●本みりん
●食品調味料
●原料用アルコール 等
主要製品
酒類・調味料※ 売上高/営業利益(右目盛)(百万円) 売上構成比
●研究用試薬
●理化学機器
●研究受託サービス
●遺伝子導入関連製品
●キノコ
●バイオ医食品 等
主要製品
バイオ 売上高/営業利益(右目盛)(百万円) 売上構成比
●貨物運送業
●倉庫業
●流通加工業
主要製品
物流 売上高/営業利益(右目盛)(百万円) 売上構成比
●ラベル
●ポスター
●段ボールケース
●販促用品
●不動産賃貸
●健康食品 等
主要製品
その他 売上高/営業利益(右目盛)(百万円) 売上構成比
※ 飲料事業の撤退に伴い、「酒類・食品」セグメントを「酒類・調味料」と名称変更いたしました。
売上高 年 月期 百万円
売上高 売上高原価率
販売費及び一般管理費 売上高販管費率
営業利益 売上高営業利益率 売上高・売上高原価率
(百万円/%)
販売費及び一般管理費・売上高販管費率 (百万円/%)
営業利益・売上高営業利益率 (百万円/%)
研究開発費 売上高研究開発費率
当期純利益 売上高当期純利益率
資本的支出
減価償却費及びその他の償却費 研究開発費・売上高研究開発費率
(百万円/%)
当期純利益・売上高当期純利益率 (百万円/%)
資本的支出・減価償却費及びその他の償却費 (百万円)
自己資本
自己資本当期純利益率
総資産
総資産当期純利益率
有利子負債 レシオ
レシオ=有利子負債÷自己資本× 自己資本・自己資本当期純利益率
(百万円/%)
総資産・総資産当期純利益率 (百万円/%)
有利子負債・ レシオ (百万円/%)
ファクトシート
1925年 1949年 1957年 1967年 1970年 1972年 1977年 1979年 1983年 1984年 1986年 1988年 1993年 1994年 1995年
1999年3月期 98年09月 98年10月
2000年3月期 00年03月 00年03月 2001年3月期 01年03月
(大正14年)宝酒造株式会社創立
株式を上場
ビール事業進出(「タカラビール」発売) ビール事業撤収
醗酵調味液「味しるべ」発売 中国酒の輸入販売開始 宝焼酎「純」を発売
“カムバック・サーモン・キャンペーン”開始 米国宝酒造株式会社を設立
タカラcanチューハイ発売
「TaKaRa バービカン」発売 宝焼酎「純」レジェンド発売
「すりおろしりんご」発売、特定保健用食品として「カルシウムパー ラー」認可
タカラcanチューハイ「デラックス」〈すりおろしりんご〉〈あらしぼり
オレンジ〉発売
合弁会社、北京寛宝食品有限公司(現・宝酒造食品有限公司)設立、 TaKaRa CI基本デザインを変更
緑字決算報告書(現・緑字企業報告書)を発行
ワイン事業に本格参入。カリフォルニアワインを輸入・販売 〈伝承健寿〉梅肉エキス入り濃縮飲料発売
OCIA認証「特撰タカラ有機本みりん」発売
株式会社ラック・コーポレーションの株式を取得
01年03月
2002年3月期 01年09月 01年10月
2003年3月期 02年04月 02年12月 02年12月 03年03月 2004年3月期 03年08月 03年09月 04年03月 2005年3月期 04年08月 04年09月 04年09月 05年02月 05年03月
2006年3月期 05年08月 05年09月 05年09月
焼酎「ZIPANG」発売
全量芋焼酎「一刻者」、黒麹かめ仕込本格芋焼酎 「黒甕」、本格米焼酎洞窟かめ貯蔵「巖窟王」発売
清酒・特定名称酒の拠点として灘工場「白壁蔵」完成 分社・持株会社化により宝酒造株式会社(現)設立 琉球泡盛「於茂登 炎(おもと ほむら)」発売 壱岐麦焼酎「音波(おとは)」発売
生産拠点の再編
タカラ本みりん「純米」発売 松竹梅「天」発売
「ファイバーパーラー」が特定保健用食品の表示許 可を取得
タカラ有機本料理清酒発売 そば焼酎「十割」∼そば全量∼ 発売 しそ焼酎「若紫ノ君」発売
松竹梅「生冷酒」〈黒麹四段〉辛口発売
長期貯蔵焼酎「秘蔵の扉」発売 本格米焼酎仕込“寶”京みりん発売
松竹梅白壁蔵〈山廃大吟醸〉氷室蔵3年甕貯蔵、〈山廃特別純米〉氷室蔵
3年甕貯蔵発売
黒壁蔵本格麦焼酎「熟」発売
年 月 年 月 年 月 年 月 年 月 年 月
年 月期 年 月 年 月 年 月 年 月 年 月 年 月 年 月 年 月 年 月 年 月 年 月
年 月期 年 月 年 月 年 月 年 月
宝チューハイ壜詰発売 白壁蔵粕取焼酎「日の本」発売
「京寶」加工業務用本みりんNの発売など、加工業務用専用ブランド「京寳」導入 「焼酎ハイボール」発売
焼酎「 」発売
全量芋焼酎「紅一刻」、同「黒一刻」発売 和三盆梅酒、芋焼酎仕込梅酒 発売 長崎運送株式会社を子会社化 しそ焼酎「しそ小町」発売
「おいしいチューハイ」発売
松竹梅白壁蔵〈特別純米〉雪中貯蔵、〈純米吟醸〉雪中貯蔵 発売
飲料事業の既存商品の販売中止を発表 黒壁蔵本格米焼酎「米全麹」発売 松竹梅花酵母仕込シリーズ 発売 東日本クッキングラボ稼動
「直搾り」発売 「ビューティースパークリング」発売
全量芋焼酎「一刻者」〈石蔵甕貯蔵〉発売
梅恋娘酒〈メイレンニャンチュウ〉」うめと紹興酒のお酒、「杏恋娘酒〈シンレンニャン
チュウ〉」あんずと紹興酒のお酒 発売 宝焼酎「純」のラベルデザインをリニューアル 松竹梅「純米贅沢搾り」発売
酒類・調味料事業
健康食品事業
2000年4月 長期経営構想「TaKaRa Evolution-100(TE-100)」スタート
2002年4月 持株会社体制へ 持株会社 宝ホールディングス 株式会社 設立
2004年12月 タカラバイオ株式会社 東証マザーズ上場
年 月 グループ内の事業を再編し「宝ヘルスケア株式会社」を設立
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FY2001
>>>>>>>>>>>>
FY2005
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宝ホールディングスの歴史
1970年 1970年 1979年 1988年
1993年 1993年 1995年 1995年
1997年3月期
96年04月
1998年3月期
97年05月 97年12月
1999年3月期
98年08月
2000年3月期
99年09月
大津市に中央研究所完成 ブナシメジの人工栽培に成功
国産初の遺伝子工学研究用試薬「制限酵素」を発売
PCR法による遺伝子増幅装置の国内独占販売権
獲得
宝生物工程(大連)有限公司を設立(中国大連市)
全世界にわたる広範囲のPCR関連特許ライセンスを取得
高効率遺伝子導入法であるレトロネクチン法を開発 TaKaRa Korea Biomedical Inc.を設立(韓国ソウル市)
タカラアグリ株式会社を設立(03年8月タカラバイオ(株)に吸収合併)
遺伝子治療研究用試薬「レトロネクチン®」を全世界で発売開始
米国インディアナ大学においてレトロネクチン法 を用いた遺伝子治療の臨床研究を開始
DNAチップ作製装置と解析装置の販売を開始
DNAチップの販売を開始
2001年3月期
00年07月
00年09月
2002年3月期
02年03月
2003年3月期
02年04月 03年02月
2004年3月期
03年05月 03年05月 03年10月 04年01月
2005年3月期
04年11月 04年12月
05年03月
2006年3月期
05年05月
高速ゲノム解析センター、ドラゴン・ジェノミクス株式会社を設立(02
年10月タカラバイオ(株)に吸収合併)
等温遺伝子増幅法「ICAN法」を開発
コールドショックベクター法を用いたタンパク質発現システムを開発 分社・持株会社化によりタカラバイオ株式会社設立
モルメド社と、がん自殺遺伝子治療、がんワクチン遺伝子治療:2種の
遺伝子治療技術のアジア独占実施権について合意
等温遺伝子増幅法ICAN法日本出願特許が成立
米国VIRxSYS社に遺伝子治療用レトロネクチン®のライセンスを供与
タカラバイオ株式会社が第三者割当増資を実施 宝日医生物技術(北京)有限公司を設立(中国北京市) 飲む寒天〈カロリーオフ〉発売
マツタケのゲノム解析をホールゲノムショット ガン方式で完了
三重大学医学部に、難治性のがんを対象とした
T細胞受容体(TCR)遺伝子治療の臨床開発を
共同で推進するために、寄附講座を設置
国立がんセンターと白血病の遺伝子治療臨床試験を目指した共同研究 契約を締結
年 月 年 月
年 月 年 月期 年 月
年 月 年 月 年 月 年 月
年 月期 年 月 年 月 年 月
年 月
年 月 年 月
米国 社からクロンテック事業を買収
中国医学科学院がん病院と宝日医生物技術(北京)有限公司が、腎がんを対象とした細胞免疫療法の臨床 試験を申請
リアルタイム 装置を発売
分解酵素( )の発現系が遺伝子導入された 細胞にエイズウイルスを感染させるとエイズ感染
細胞のみが細胞死しエイズウイルスが消滅することを実験的に確認
難治性白血病の検査法に関する特許の独占的実施権(日本を除く)を米国インビボ・スクライブ社に供与 キノコ事業において(株)雪国まいたけと業務提携契約を締結
健康志向食品事業の販売機能を宝ヘルスケア(株)に移管
メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(米国)が行う慢性リンパ性白血病の遺伝子治療に レトロネクチン を供給
フコイダンサプリ 発売
クロンテック社の蛍光タンパク質シリーズを発売
白血病を対象とした 遺伝子治療の臨床試験に関して、遺伝子治療用医薬品の指針への適合性を
厚生労働省が確認
米国国立がん研究所のローゼンバーグ博士グループと、レトロネクチン による リンパ球拡大培養法を 用いた遺伝子治療の共同研究を開始
急性白血病遺伝子治療の共同開発パートナーであるモルメド社が第Ⅲ相臨床試験をイタリアで開始 三重大学にて、食道がん、頭頚部がんなどを対象としたレトロネクチン拡大培養法による「がん免疫 再建療法」の臨床研究を開始
バイオ事業
※ 年 月期以降は、事業年度( 月 日∼翌 月 日まで)での記載となっております。
年 月期
年 月 株式会社アムスライフサイエンスと資本業務提携
クロンテック社 加工業務用専用ブランド「京寶」
松竹梅「天」
DNAチップ
レトロネクチン®
三重大学内の細胞調製室 2008年4月1日現在
宝焼酎「純」
タカラcan チューハイ
ブナシメジ
飲む寒天 〈カロリーオフ〉
「直搾り」 全量芋焼酎「一刻者」
年 月 グループ第 次中期経営計画 スタート
主要子会社データ
宝酒造株式会社
タカラ物流システム株式会社
ティービー株式会社
長崎運送株式会社
小牧醸造株式会社
株式会社ラック・コーポレーション
タカラ物産株式会社
タカラ容器株式会社
株式会社トータルマネジメントビジネス
(米国)
(米国)
(米国)
(米国)
(英国)
(英国)
宝酒造食品有限公司(中国)
広州市利宝餐飲管理有限公司(中国)
上海宝酒造貿易有限公司(中国)
(シンガポール)
タカラバイオ株式会社
株式会社タカラバイオキャンサーイムノセラピー
瑞穂農林株式会社
有限会社タカラバイオファーミングセンター
株式会社きのこセンター金武
宝生物工程(大連)有限公司(中国)
(仏国)
(韓国)
宝日医生物技術(北京)有限公司(中国)
(米国)
(米国)
宝ヘルスケア株式会社
大平印刷株式会社
宝ネットワークシステム株式会社
川東商事株式会社
〒 京都府京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町 【お客様相談室】
〒 京都府京田辺市大住濱
〒 京都府京田辺市大住濱
〒 長崎県長崎市尾上町 番 号
〒 鹿児島県薩摩郡さつま町時吉
〒 東京都港区赤坂
〒 京都府京都市伏見区舞台町
〒 京都府京都市伏見区竹中町
〒 京都府京都市伏見区竹中町
〒 滋賀県大津市瀬田三丁目 番 号
〒 東京都渋谷区千駄ヶ谷
〒 京都府船井郡京丹波町保井谷三ツ枝 番地
〒 鹿児島県曽於郡大崎町永吉
〒 沖縄県国頭郡金武町字金武 番地
〒 京都府京都市伏見区竹中町
〒 京都府京都市下京区西七条掛越町
〒 京都府京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町
〒 京都府京都市伏見区舞台町
酒類、調味料、原料用アルコールの製造・販売
運送業、倉庫業、自動車整備業、 損害保険代理業、旅行業等 運送業、倉庫業
運送業、通関業、倉庫業等
焼酎の製造・販売
ワイン輸入販売
飼料販売
容器卸売業
広告代理業、マーケティングに関する調査、 販促企画、人材派遣事業、飲食店経営 持株会社
酒類製造・販売
持株会社
バーボンウイスキーの販売
スコッチウイスキーの製造・販売
スコッチウイスキーの製造・販売
酒類、調味料、原料用アルコールの製造・販売、 宝酒造グループ製品の輸入販売
広州市における日本料理レストランの 店舗運営会社
宝酒造グループ製品の輸入販売、 中国優良産品の輸出
酒類販売および投資活動
医薬品、試薬、理化学機器、医療用具の製造・ 販売、遺伝子解析、医療に関する検査受託
活性化リンパ球療法等のがん免疫療法に関する 研究開発、技術支援、細胞加工に関する支援業務 キノコ類の生産、販売、技術指導
農産物・林産物の生産、加工並びに販売
キノコ類の生産、加工、販売、生産技術指導、 種菌生産・販売、肥料や飼料の製造・販売等 研究試薬の製造・販売および関係技術サービス
研究試薬の販売
研究試薬・理化学機器・バイオ医食品の 販売、研究受託、遺伝子検査
バイオ医薬の研究開発、バイオ研究用試薬、 理化学機器製造・販売、バイオ研究受託サービス 持株会社
研究用試薬の開発・製造・販売、 研究受託サービス等
健康食品の製品開発・販売
印刷業
情報システム開発・運用・管理
酒類販売、不動産賃貸
宝酒造株式会社の連結子会社
タカラバイオ株式会社の連結子会社
宝ホールディングス株式会社の連結子会社
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
千米ドル
千米ドル
米ドル
千米ドル
千ポンド
千ポンド
千元
千元
千元
千米ドル
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
千ユーロ
百万ウォン
千元
千米ドル
千米ドル
百万円
百万円
百万円
百万円
( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )
(注)議決権の所有割合の括弧書きは間接所有割合
年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 月期 年 月 年 月
年 月期 年 月 年 月
年 月期 年 月
(大正 年)宝酒造株式会社創立
株式を上場
ビール事業進出(「タカラビール」発売) ビール事業撤収
醗酵調味液「味しるべ」発売 中国酒の輸入販売開始 宝焼酎「純」を発売
“カムバック・サーモン・キャンペーン”開始 米国宝酒造株式会社を設立
タカラ チューハイ発売
「 バービカン」発売
宝焼酎「純」レジェンド発売
「すりおろしりんご」発売、特定保健用食品として「カルシウムパー ラー」認可
タカラ チューハイ「デラックス」〈すりおろしりんご〉〈あらしぼり
オレンジ〉発売
合弁会社、北京寛宝食品有限公司(現・宝酒造食品有限公司)設立、 基本デザインを変更
緑字決算報告書(現・緑字企業報告書)を発行
ワイン事業に本格参入。カリフォルニアワインを輸入・販売 〈伝承健寿〉梅肉エキス入り濃縮飲料発売
認証「特撰タカラ有機本みりん」発売 株式会社ラック・コーポレーションの株式を取得
年 月 年 月期 年 月 年 月
年 月期 年 月 年 月 年 月 年 月
年 月期 年 月 年 月 年 月
年 月期 年 月 年 月 年 月 年 月 年 月
年 月期 年 月 年 月 年 月
焼酎「 」発売
全量芋焼酎「一刻者」、黒麹かめ仕込本格芋焼酎 「黒甕」、本格米焼酎洞窟かめ貯蔵「巖窟王」発売
清酒・特定名称酒の拠点として灘工場「白壁蔵」完成 分社・持株会社化により宝酒造株式会社(現)設立 琉球泡盛「於茂登 炎(おもと ほむら)」発売 壱岐麦焼酎「音波(おとは)」発売
生産拠点の再編
タカラ本みりん「純米」発売 松竹梅「天」発売
「ファイバーパーラー」が特定保健用食品の表示許 可を取得
タカラ有機本料理清酒発売 そば焼酎「十割」∼そば全量∼ 発売 しそ焼酎「若紫ノ君」発売
松竹梅「生冷酒」〈黒麹四段〉辛口発売
長期貯蔵焼酎「秘蔵の扉」発売 本格米焼酎仕込“寶”京みりん発売
松竹梅白壁蔵〈山廃大吟醸〉氷室蔵 年甕貯蔵、〈山廃特別純米〉氷室蔵
年甕貯蔵発売
黒壁蔵本格麦焼酎「熟」発売
05年09月 05年09月 05年10月 06年03月 06年03月 06年03月 2007年3月期 06年05月 06年06月 06年08月 06年08月 06年08月 06年09月 06年09月 06年09月 06年10月 07年03月 07年03月 2008年3月期 07年09月 07年09月 07年09月 08年02月
宝チューハイ壜詰発売 白壁蔵粕取焼酎「日の本」発売
「京寶」加工業務用本みりんNの発売など、加工業務用専用ブランド「京寳」導入 TAKARA「焼酎ハイボール」発売
焼酎「JAPAN」発売
全量芋焼酎「紅一刻」、同「黒一刻」発売 和三盆梅酒、芋焼酎仕込梅酒 発売 長崎運送株式会社を子会社化 しそ焼酎「しそ小町」発売
TaKaRa「おいしいチューハイ」発売
松竹梅白壁蔵〈特別純米〉雪中貯蔵、〈純米吟醸〉雪中貯蔵 発売
飲料事業の既存商品の販売中止を発表 黒壁蔵本格米焼酎「米全麹」発売 松竹梅花酵母仕込シリーズ 発売 東日本クッキングラボ稼動 TaKaRa CAN CHU-HI「直搾り」発売 TaKaRa「ビューティースパークリング」発売
全量芋焼酎「一刻者」〈石蔵甕貯蔵〉発売
梅恋娘酒〈メイレンニャンチュウ〉」うめと紹興酒のお酒、「杏恋娘酒〈シンレンニャン
チュウ〉」あんずと紹興酒のお酒 発売 宝焼酎「純」のラベルデザインをリニューアル 松竹梅「純米贅沢搾り」発売
酒類・調味料事業
健康食品事業
03
年 月 長期経営構想「 ( )」スタート
年 月 持株会社体制へ 持株会社 宝ホールディングス 株式会社 設立
年 月 タカラバイオ株式会社 東証マザーズ上場
2006年9月 グループ内の事業を再編し「宝ヘルスケア株式会社」を設立
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FY2007
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FY2009
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宝ホールディングスの歴史
年 年 年 年
年 年 年 年 年 月期 年 月
年 月期 年 月 年 月
年 月期 年 月
年 月期 年 月
大津市に中央研究所完成 ブナシメジの人工栽培に成功
国産初の遺伝子工学研究用試薬「制限酵素」を発売 法による遺伝子増幅装置の国内独占販売権 獲得
宝生物工程(大連)有限公司を設立(中国大連市)
全世界にわたる広範囲の 関連特許ライセンスを取得
高効率遺伝子導入法であるレトロネクチン法を開発 .を設立(韓国ソウル市)
タカラアグリ株式会社を設立( 年 月タカラバイオ(株)に吸収合併)
遺伝子治療研究用試薬「レトロネクチン 」を全世界で発売開始 米国インディアナ大学においてレトロネクチン法
を用いた遺伝子治療の臨床研究を開始 チップ作製装置と解析装置の販売を開始 チップの販売を開始
年 月期 年 月
年 月 年 月期 年 月
年 月期 年 月 年 月
年 月期 年 月 年 月 年 月 年 月
年 月期 年 月 年 月
年 月
年 月期 年 月
高速ゲノム解析センター、ドラゴン・ジェノミクス株式会社を設立(
年 月タカラバイオ(株)に吸収合併)
等温遺伝子増幅法「 法」を開発
コールドショックベクター法を用いたタンパク質発現システムを開発 分社・持株会社化によりタカラバイオ株式会社設立
モルメド社と、がん自殺遺伝子治療、がんワクチン遺伝子治療: 種の 遺伝子治療技術のアジア独占実施権について合意
等温遺伝子増幅法 法日本出願特許が成立
米国 社に遺伝子治療用レトロネクチン のライセンスを供与
タカラバイオ株式会社が第三者割当増資を実施 宝日医生物技術(北京)有限公司を設立(中国北京市) 飲む寒天〈カロリーオフ〉発売
マツタケのゲノム解析をホールゲノムショット ガン方式で完了
三重大学医学部に、難治性のがんを対象とした
細胞受容体( )遺伝子治療の臨床開発を
共同で推進するために、寄附講座を設置
国立がんセンターと白血病の遺伝子治療臨床試験を目指した共同研究 契約を締結
05年09月 05年12月
06年03月
2007年3月期
06年05月
06年07月 06年07月 06年09月 06年09月
2008年3月期
07年08月 07年08月 07年10月
08年01月
08年01月 08年03月
米国BD社からクロンテック事業を買収
中国医学科学院がん病院と宝日医生物技術(北京)有限公司が、腎がんを対象とした細胞免疫療法の臨床 試験を申請
リアルタイムPCR装置を発売
RNA分解酵素(MazF)の発現系が遺伝子導入されたT細胞にエイズウイルスを感染させるとエイズ感染
細胞のみが細胞死しエイズウイルスが消滅することを実験的に確認
難治性白血病の検査法に関する特許の独占的実施権(日本を除く)を米国インビボ・スクライブ社に供与 キノコ事業において(株)雪国まいたけと業務提携契約を締結
健康志向食品事業の販売機能を宝ヘルスケア(株)に移管
メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(米国)が行う慢性リンパ性白血病の遺伝子治療に
レトロネクチン®を供給
TaKaRaフコイダンサプリ50発売
クロンテック社の蛍光タンパク質シリーズを発売
白血病を対象としたHSV-TK遺伝子治療の臨床試験に関して、遺伝子治療用医薬品の指針への適合性を
厚生労働省が確認
米国国立がん研究所のローゼンバーグ博士グループと、レトロネクチン®によるTリンパ球拡大培養法を
用いた遺伝子治療の共同研究を開始
急性白血病遺伝子治療の共同開発パートナーであるモルメド社が第Ⅲ相臨床試験をイタリアで開始 三重大学にて、食道がん、頭頚部がんなどを対象としたレトロネクチン拡大培養法による「がん免疫 再建療法」の臨床研究を開始
バイオ事業
※1997年3月期以降は、事業年度(4月1日∼翌3月31日まで)での記載となっております。
宝ホールディングスの歴史 2008年3月期
08年01月 株式会社アムスライフサイエンスと資本業務提携
クロンテック社 加工業務用専用ブランド「京寶」
松竹梅「天」
チップ
レトロネクチン
三重大学内の細胞調製室 年 月 日現在
宝焼酎「純」
タカラ チューハイ
ブナシメジ
飲む寒天 〈カロリーオフ〉
TaKaRa CAN CHU-HI「直搾り」 全量芋焼酎「一刻者」
2008年4月 TaKaRaグループ第7次中期経営計画 スタート
主要子会社データ
宝酒造株式会社
タカラ物流システム株式会社
ティービー株式会社
長崎運送株式会社
小牧醸造株式会社
株式会社ラック・コーポレーション
タカラ物産株式会社
タカラ容器株式会社
株式会社トータルマネジメントビジネス
(米国)
(米国)
(米国)
(米国)
(英国)
(英国)
宝酒造食品有限公司(中国)
広州市利宝餐飲管理有限公司(中国)
上海宝酒造貿易有限公司(中国)
(シンガポール)
タカラバイオ株式会社
株式会社タカラバイオキャンサーイムノセラピー
瑞穂農林株式会社
有限会社タカラバイオファーミングセンター
株式会社きのこセンター金武
宝生物工程(大連)有限公司(中国)
(仏国)
(韓国)
宝日医生物技術(北京)有限公司(中国)
(米国)
(米国)
宝ヘルスケア株式会社
大平印刷株式会社
宝ネットワークシステム株式会社
川東商事株式会社
〒 京都府京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町 【お客様相談室】
〒 京都府京田辺市大住濱
〒 京都府京田辺市大住濱
〒 長崎県長崎市尾上町 番 号
〒 鹿児島県薩摩郡さつま町時吉
〒 東京都港区赤坂
〒 京都府京都市伏見区舞台町
〒 京都府京都市伏見区竹中町
〒 京都府京都市伏見区竹中町
〒 滋賀県大津市瀬田三丁目 番 号
〒 東京都渋谷区千駄ヶ谷
〒 京都府船井郡京丹波町保井谷三ツ枝 番地
〒 鹿児島県曽於郡大崎町永吉
〒 沖縄県国頭郡金武町字金武 番地
〒 京都府京都市伏見区竹中町
〒 京都府京都市下京区西七条掛越町
〒 京都府京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町
〒 京都府京都市伏見区舞台町
酒類、調味料、原料用アルコールの製造・販売
運送業、倉庫業、自動車整備業、 損害保険代理業、旅行業等 運送業、倉庫業
運送業、通関業、倉庫業等
焼酎の製造・販売
ワイン輸入販売
飼料販売
容器卸売業
広告代理業、マーケティングに関する調査、 販促企画、人材派遣事業、飲食店経営 持株会社
酒類製造・販売
持株会社
バーボンウイスキーの販売
スコッチウイスキーの製造・販売
スコッチウイスキーの製造・販売
酒類、調味料、原料用アルコールの製造・販売、 宝酒造グループ製品の輸入販売
広州市における日本料理レストランの 店舗運営会社
宝酒造グループ製品の輸入販売、 中国優良産品の輸出
酒類販売および投資活動
医薬品、試薬、理化学機器、医療用具の製造・ 販売、遺伝子解析、医療に関する検査受託
活性化リンパ球療法等のがん免疫療法に関する 研究開発、技術支援、細胞加工に関する支援業務 キノコ類の生産、販売、技術指導
農産物・林産物の生産、加工並びに販売
キノコ類の生産、加工、販売、生産技術指導、 種菌生産・販売、肥料や飼料の製造・販売等 研究試薬の製造・販売および関係技術サービス
研究試薬の販売
研究試薬・理化学機器・バイオ医食品の 販売、研究受託、遺伝子検査
バイオ医薬の研究開発、バイオ研究用試薬、 理化学機器製造・販売、バイオ研究受託サービス 持株会社
研究用試薬の開発・製造・販売、 研究受託サービス等
健康食品の製品開発・販売
印刷業
情報システム開発・運用・管理
酒類販売、不動産賃貸
宝酒造株式会社の連結子会社
タカラバイオ株式会社の連結子会社
宝ホールディングス株式会社の連結子会社
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
千米ドル
千米ドル
米ドル
千米ドル
千ポンド
千ポンド
千元
千元
千元
千米ドル
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
百万円
千ユーロ
百万ウォン
千元
千米ドル
千米ドル
百万円
百万円
百万円
百万円
( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )
(注)議決権の所有割合の括弧書きは間接所有割合
自然との調和を大切に、発酵やバイオの技術を通じて
人間の健康的な暮らしと
生き生きとした社会づくりに貢献します。
企業理念
宝ホールディングスの歴史
営業概況
特集
社長インタビュー
事業概要
コーポレート・ガバナンス
役員
社会・環境活動
年間の主要連結財務データ/ファクトシート
主要子会社データ/会社概要
企業理念
Alcoholic
beverages and
seasonings
2007 2008 167,665
156,780
0 50,000 100,000 150,000
81.7
%6,000 8,000 10,000
7,697
8,187
Biomedical
2007 2008 20,574
19,793
0 5,000 10,000 15,000 20,000
10.3
%-400 0 400 800 1,200
-205
570
Transportation
2007 2008 8,762
5,977
0 2,000 4,000 6,000 8,000
4.6
%0 400 800
448 455
Other
2007 2008 4,318
6,540
0 2,000 4,000 6,000
3.4
%0 600 1,200
485
23
191,878
営業概況
当社の事業は、酒類・調味料、バイオ、物流、その他の
4
つのセグメントから構成されています。このうち、酒類・調味料セグメントが売上高の
81.7%
を占めており、TaKaRa
グループの事業基盤を支えています。バイオ、物流、その他各セグメントを合わせ、売上高の
18.3%
となっていますが、バイオ事業や健康食品事業など、将来のTaKaRa
グループの成長ドライバーであり、重要な役割を担っています。
●焼酎 ●清酒
●ソフトアルコール飲料
●本みりん
●食品調味料
●原料用アルコール 等
主要製品
酒類・調味料※1 売上高/営業利益(右目盛)(百万円) 売上構成比
●研究用試薬
●理化学機器
●研究受託サービス
●遺伝子導入関連製品
●キノコ
●バイオ医食品 等
主要製品
バイオ 売上高/営業利益(右目盛)(百万円) 売上構成比
●貨物運送業
●倉庫業
●流通加工業
主要製品
物流 売上高/営業利益(右目盛)(百万円) 売上構成比
●ラベル
●ポスター
●段ボールケース
●販促用品
●不動産賃貸
●健康食品 等
主要製品
その他 売上高/営業利益(右目盛)(百万円) 売上構成比
※1 飲料事業の撤退に伴い、「酒類・食品」セグメントを「酒類・調味料」と名称変更いたしました。
売上高 2008年3月期 百万円
04
売上高 売上高原価率
販売費及び一般管理費 売上高販管費率
営業利益 売上高営業利益率 売上高・売上高原価率
(百万円/%)
販売費及び一般管理費・売上高販管費率 (百万円/%)
営業利益・売上高営業利益率 (百万円/%)
研究開発費 売上高研究開発費率
当期純利益 売上高当期純利益率
資本的支出
減価償却費及びその他の償却費 研究開発費・売上高研究開発費率
(百万円/%)
当期純利益・売上高当期純利益率 (百万円/%)
資本的支出・減価償却費及びその他の償却費 (百万円)
自己資本
自己資本当期純利益率
総資産
総資産当期純利益率
有利子負債 レシオ
レシオ=有利子負債÷自己資本× 自己資本・自己資本当期純利益率
(百万円/%)
総資産・総資産当期純利益率 (百万円/%)
有利子負債・ レシオ (百万円/%)
当期の当セグメントの売上高は、前期比6.5%減の156,780百万円、売上構成比は81.7%となりました。
飲用甲類焼酎の大型容器商品において、納入価格の改定を実施し、一時的な販売数量減に伴う大幅な売上の減少があり、
また、2007年3月期(前期)に当セグメントに属していた飲料事業から撤退したことや、「運送」を新たな物流セグメント
と定めたため減収となりました。しかし、納入価格の改定が販売促進費の削減につながったことや、撤退した飲料部門 が営業赤字を記録していたこと等から、独立した物流セグメントの営業利益を考慮すると、実質的な増益となりました。
概況
当期の当セグメントの売上高は、前期比3.8%減の19,793百万円、売上構成比は10.3%となりました。
長年培ってきたバイオテクノロジーを活用し、遺伝子工学研究分野、遺伝子医療分野、医食品バイオ分野の3領域に経
営資源を集中し事業を推進しています。質量分析装置等の大型機器の売上高減少や、健康志向食品の外部販売を他社に
移管する※2等により減収となりましたが、販売機能の移管に伴い効率的な費用投下に努めたこと等により、大幅な増益
となり、2002年の会社分割以降初の営業黒字を達成しました。
概況
当期の当セグメントの売上高は、8,762百万円、売上構成比は4.6%となりました。
なお、当セグメントは前期まで「酒類・食品」セグメントに含めておりました「物流事業」を当期より独立セグメントとし
たものです※3。前期10月より連結の範囲に含めた長崎運送株式会社の売上が通年寄与したことにより、売上高は
46.6%増加しました。しかし、損益面では原油価格高騰に伴う軽油価格の高騰や、価格競争激化により営業利益は前期
並みとなりました。
概況
当期の当セグメントの売上高は、前期比51.5%増の6,540百万円、売上構成比は3.4%となりました。
健康食品事業、印刷事業および不動産賃貸事業を中心に展開するなか、宝ヘルスケア株式会社の売上高が通年寄与し始 めたことにより増収となりました。
概況
※2 宝ヘルスケア株式会社に移管しました。
※3 前期に連結範囲に加えた長崎運送株式会社が通年寄与することになり、金銭的重要度が高まったためです。
05
宝酒造の命と言っても過言ではない焼酎。戦後、「庶民の酒」として一時的に盛り上 がりを見せたものの、粗悪な密造酒等の影響により次第にイメージは劣悪になり、
1970
年代前半には需要はどん底まで低下していました。このような状況のもと、焼酎のイメージを一新するような高品質の焼酎を開発するため、
10
年もの試行錯誤を繰り返し、
1977
年にようやく市場に送り出した商品が“宝焼酎「純」”なのです。焼酎の需要が低迷している中でも、宝酒造は焼酎復権を目指し、蒸留技術や貯蔵技 術、ブレンド技術の蓄積に努める等地道な取り組みを続けていました。その頃世界では、
1974
年に米国においてウオッカの消費量がバーボンウイスキーを上回り、欧州では無色透明な酒がブームを引き起こす等、個性豊かなブラウンスピリッツから、何で割って もバランスを崩すことのない無色透明な酒に嗜好が変わってきました。この動きは「白 色革命(ホワイトレボリューション)」と称され、宝酒造は、日本にも必ず白色革命の波 が来ると信じ、高品質で全く新しい焼酎がこの波を先導すると開発を進めました。そ こで誕生したのが宝焼酎「純」です。原料や蒸留方法を様々に変えた樽貯蔵熟成酒を厳 選し、純度の高い甲類焼酎とブレンド、さらに独自の濾過を施して仕上げた焼酎で、自 然なうまみとまるみ、ごく軽やかな香りを併せ持ちながら、最高にピュアな味わいを実 現しました。ボトルデザインもあいまって従来の焼酎のイメージを刷新。発売以降順調 に売上を伸ばし、
1980
年代には空前のチューハイブームを巻き起こす大ヒット商品となりました。
2007
年には発売30
周年を迎え、累計販売本数も11
億本(720
p換算)を超えるロングセラーブランドとなっているのは、宝酒造のあくなき品質へのこだわりの 成果です。
06
特集:
Solid
Foundation,
Strong
Growth Potential
Solid
Foundation
宝酒造は、あくなき品質へのこだわりと、そのこだわりを実現する技術力により、 長きにわたり安定的収益基盤として
TaKaRa
グループを支え続けています。確固たる基盤事業
焼酎復権への熱き想い
白色革命(ホワイトレボリューション)と焼酎復活への道のり
「純」誕生当時の広告
1977
発売 (百万本)
1985 1990 1995 2000 2005 0
200 400 600 800 1,000
1,200 11億本
宝焼酎「純」累計販売本数(720p換算)
2007年には発売30周年を記 念し、ラベルをリニューアルし ました
07
特集 Solid Foundation, Strong Growth Potential 宝焼酎「純」の発売を機に、日本にも白色革命が巻き起こり、チューハイは好みのフ
レーバーを味わえる爽快でライトなお酒として若い世代を中心に高い人気を誇るよう になりました。このチューハイブームにいち早く着目した宝酒造は、
1984
年1
月に日本初となる缶入りチューハイ「タカラ
can
チューハイ」を発売しました。新しいスタイルのソフトアルコール飲料としてたちまち爆発的な人気を呼び、
24
時間フル稼働の生産でも追いつかないほどの大ヒット商品となりました。時代のニーズを捉えた商品と して、その後の酒類市場にソフトアルコール飲料という新たなジャンルを創造すると ともに、その高い品質で現在も多くのお客様から絶大な支持を得ています。
これからのトレンドを踏まえ、より地域性豊かで手作り感を堪能できるような味を 目指して、宝酒造が芋焼酎の開発に着手したのが
1997
年でした。そこで技術陣が検討したのは、麹原料に芋を使用した“全量”芋原料の焼酎です。一般的な芋焼酎には米麹が 使用されており、芋麹の製造は、極めて難しいとされていました。しかし試行錯誤を重 ねるなか、宝酒造が長年培ってきた技術力を用いることにより、焼酎造りに最適な芋麹 を完成させたのです。その仕上がりは、芋が本来持つ風味だけが残ったため、雑味のな い上品で香りの良いお酒になり、また、醪(もろみ)の発酵もよく、適度にまろやかな味 わいが出来上がりました。「一刻者」とは、鹿児島の方言で「頑固者」という意味です。そ の名の通り、造りに頑固にこだわった商品は、その香りや味わいが好評を博し、年々人 気が高まってきており、国内酒類事業の収益力強化のための戦略商品として位置づけ られています。今後も、プロモーション活動の強化や新規料飲店の積極的な開拓等各種 施策を通し、品質の優位性をお客様に訴求してブランド価値を高めていきます。
「純」の成功は、焼酎市場に新たなステージを切り拓き、焼酎復権の先導役となり ました。それだけでなく、ソフトアルコール飲料といった新たな市場をも創造し、 そして、宝酒造の品質へのこだわりは、現在でも脈々と受け継がれています。
タカラ
can
チューハイ全量芋焼酎「一刻者」
全量芋焼酎「一刻者」 い っ こ も ん
08
特集:
Solid
Foundation,
Strong
Growth Potential
Strong
Growth Potential
可能性を広げる成長事業
遺伝子工学で培われたテクノロジーの応用分野として、遺伝子医療(遺伝子治療※1、細胞
医療※2)に必須な中核技術を開発し、その商業化を目指すことを基本戦略としています。
その中核技術は、「レトロネクチン法」と「レトロネクチン拡大培養法」(コラム参照) で、全世界にライセンスアウトを進め、また、ライセンスアウトにとどまらず、自社グ ループにおいて、がんとエイズを対象にした遺伝子医療の研究開発および臨床開発を 進めています。
■
タカラバイオタカラバイオは、がんやエイズ等の難病克服に向けた遺伝子医療技術の完成を目指 すことで、将来の
TaKaRa
グループの飛躍的な成長の可能性を広げています。遺伝子医療分野の基本戦略
※1 遺伝子治療とは、生まれつき欠いている遺伝子や、病気を治すために役立つ遺伝子、あるいはこれらの遺伝子を組み 込んだ細胞を、患者の体に投与することで疾患を治療する方法です。遺伝子治療は、体外遺伝子治療と体内遺伝子 治療に大別されます。体外遺伝子治療とは、ヒトの細胞を取り出して、体外でその細胞に目的の遺伝子を導入し、そ の細胞を患者に戻す方法です。一方の体内遺伝子治療は、生体に治療用遺伝子を直接投与する方法です。 ※2細胞医療とは、生きた細胞を患者に投与することにより病気を治療することです。輸血や骨髄移植も広義には細胞医
療ですが、狭義の細胞医療では操作に必要な細胞の分離、保存、培養による増殖・加工といった工程が含まれます。
レトロネクチン®を用いた実験
レトロネクチン®
研究風景
1.レトロネクチン法
レトロネクチン®とは、ヒトフィブロネクチンを改良した組換えタンパク質です。標的細
胞とウイルスベクターの両者に対して特異的相互作用を持つことにより、レトロネクチ
ン®上で、レトロウイルスと標的細胞が密接に接触し、遺伝子導入効率が上がると考えら
れています。レトロウイルスベクターを用いた高効率遺伝子導入法であるレトロネクチ
ン法は、様々な医療機関や民間企業、42施設での遺伝子治療臨床研究で採用されており、
体外遺伝子治療のスタンダードになりつつあります。
2.レトロネクチン®を用いたリンパ球の拡大培養法
リンパ球の拡大培養は、遺伝子治療や細胞医療に用いられており、レトロネクチン拡大
培養法とは、ヒトリンパ球の拡大培養の際に、インターロイキン2および抗CD3モノク
ローナル抗体に加え、レトロネクチン®を併用するものです。この結果、生体内での生存
能力が高く、抗原認識能も高いナイーブT細胞を多く含む細胞集団が得られます。
遺伝子医療分野におけるタカラバイオの中核技術
治療用遺伝子が 導入された 血球系細胞
レトロネクチン®をコートした
培養容器上で遺伝子導入
血球系細胞
導入する遺伝子 患者へ戻す 患者から採取
組換えレトロウイルス
09
特集 Solid Foundation, Strong Growth Potential
タカラバイオグループが実施している臨床開発プロジェクト
■
宝ヘルスケア宝ヘルスケアではタカラバイオの技術を利用した健康志向食品の製品開発や販売を 強化し、健康食品事業を将来の成長事業へと導きます。
タカラバイオが開発を進めてきた、昆布「フコイダン」、寒天「オリゴ糖」、明日葉「カ ルコン」、キノコ「テルペン」、ボタンボウフウ、トゲドコロ等の
TaKaRa
グループの持つ様々な独自素材を、安心かつ安全な健康志向食品として市場に届けることで、お客様 の健康で生き生きした生活を応援します。まだ事業規模は小さいものの、通信販売を 最も重要な販路として注力し、より幅広い顧客との接点拡大に努めて、収益の拡大を 目指しています。
HSV-TK遺伝子治療(ドナーリンパ球輸注療法) HSV-TK遺伝子治療(ハプロadd-back)
TCR遺伝子治療
MazF遺伝子治療
再発白血病
高リスク造血器悪性腫瘍 食道がん
エイズ
日本 日本 日本 中国 日本
国立がんセンター中央病院 国立がんセンター中央病院 三重大学医学部
中国疾病予防管理センター
医薬基盤研究所 霊長類医科学研究センター
対象疾患 地域 提携先
遺伝子治療
がん細胞免疫療法 がん細胞免疫療法 がん免疫再建療法 がん細胞免疫療法
腎がん 難治性がん
卵巣がん、頭頚部がん、食道がん、骨髄腫 検討中
中国 中国 日本 韓国
中国医学科学院がん病院 天津医科大学天津市腫瘍病院 三重大学医学部
Green Cross社
対象疾患 地域 提携先
社長インタビュー
Q1.宝ホールディングス連結(以下、
TaKaRa
グループ)を取り巻く事業環境と現状に対する認識について話してください。
TaKaRa
グループの基盤事業である国内酒類事業は、厳しい市場環境のもとでの事業運営を行っています。飲酒人口の減少や、お客様の嗜好の多様 化や低価格志向等により、市場は収縮の方向にあり、飛躍的な売上の拡大を期待す ることが難しい状況が続いております。また、近年の酒類小売免許の規制緩和に端 を発した流通市場の再編等もあり、販売競争が激化しており、さらに、原油や穀物 価格の高騰の影響で、原材料価格が上昇する等、各メーカーの収益を圧迫していま す。一方、バイオ事業の市場環境は、テクノロジーの進展に伴い研究支援市場が安 定的な成長を見せ、また細胞生物学の進歩による再生医療の実用化が話題になる 等、堅調な拡大が見受けられます。さらに健康志向の高まりによる健康食品事業 や、調味料事業、そして、日本食が国際的な広がりを見せるなか、海外での酒類・ 調味料事業等も、成長の余地が大きい事業と捉えています。
当期の
TaKaRa
グループの業績は、売上高が1,918
億78
百万円(前期比3.4%
減)と減収となりましたが、営業利益は85
億6
百万円(同11.0%
増)となり、
2
期連続の増益を達成しました。これは、売上高減少に伴う売上総利益の減少を、販売促進費の低減により補った結果です。経常利益は、持分法投資利益が 増加したこと等により、
91
億23
百万円(同16.3%
増)となり、当期純利益は、2005
年に連結子会社となったクロンテック社の係争和解費用等の特別損失の発生があ りましたが、投 資 有 価 証 券 売 却 益 等 の特 別 利 益 を計 上 し、
46
億58
百 万 円(同10.7%
増)と、共に増益となりました。事業セグメント別の損益では、酒類・調味料事業の売上高は、原材料価格の高騰 に対応し甲類焼酎の大型容器商品等の納入価格を見直したことや、不採算事業で あった飲料事業から撤退したこと等により、大幅に減収となりましたが、これらに 伴う販売促進費の減少や、継続的なコストダウン活動に努めたこと等が奏功し、営 業利益は、セグメントの変更がありましたが、実質
2
期連続の増益となりました。バイオ事業の売上高は、遺伝子工学研究分野において、主力製品である研究用試 薬の売上高がほぼ前期並みとなりましたが、理化学機器では、質量分析装置等の大 型機器の売上高が大きく減少し、また、医食品バイオ分野における健康志向食品の 販売機能を連結子会社である宝ヘルスケア社へ移管した影響等により、減収とな りました。一方利益面においては、売上構成比の変化による売上総利益率の向上 や、将来の成長に向けた研究開発費の増加を上回る販管費の削減等により、タカラ バイオグループとして、
2002
年の会社創立以来初となる営業黒字を、そして2
期連続となる経常黒字を達成し、研究開発費用を負担したうえでの継続的な黒字体質 への転換にめどをつけました。
A
A
宝ホールディングス株式会社 代表取締役社長
大宮 久
10
Q2.
2008
年3
月期(以下、当期)の業績を評価してください。また、当期で終了した「第
6
次中期経営計画」の成果と今後の課題について話してくださて、当期は第
6
次中計の最終年度でありました。この3
年間の主な成果として、「増益基調への転換」を果たすことができた、ということが挙げられます。 中計初年度の
2006
年3
月期こそ、原材料価格の想定以上の高騰等により、減益となりましたが、以降は営業増益を達成できました。酒類・調味料事業において は、全量芋焼酎「一刻者」や「松竹梅白壁蔵」に代表される「品質訴求商品」を成長さ せつつ、不断のコスト削減活動の実施や、販売促進費管理の徹底、そして納入価 格の見直し等、「利益マネジメントの徹底」を図り、さらに飲料事業から撤退し、 グループ内事業の効率化に努めました。バイオ事業においては、クロンテック社を 買収し、様々なシナジー効果を追求することで収益力を高め、バイオ医食品分野に おける販売提携等を進め収益を改善いたしました。
2
つ目の成果としては、将来の成長ドライバーである遺伝子医療分野の進展が挙げられます。国立がんセンター で実施を予定している、白血病を対象とした
HSV-TK
遺伝子治療の臨床試験に関し、
2007
年10
月に厚生労働省より、「遺伝子治療用医薬品の品質および安全性の確保に関する指針に適合していることを確認した」との通知を受けました。
2009
年
3
月期中に第Ⅰ相臨床試験を開始する予定です。また、レトロネクチンのライセンスアウト先も着実に増加しています。
3
つ目の成果として、「成長分野の組織化」も実施しました。健康食品事業の加速を期し、宝ヘルスケア社を設立するととも に、食のマーケットにおける成長分野である「中食市場」の開拓をミッションに、宝 酒造内に「調味料加工業務用事業本部」を設立する等、成長への布石を打ちました。
一方で、課題も残しました。まず、新規ビジネス領域では、当初の売上高計画が 未達に終わりました。酒類・調味料事業の「海外事業」においては、既存事業は大き く拡大したものの、新規事業の計画が実現できず、売上目標に対して大きな未達と なりました。また、「加工業務用調味料事業」においては当初の売上高計画を下回 り、健康食品事業でも宝ヘルスケア社は設立当初の売上高計画から遅延した進捗 となっています。
2
つ目の課題は、原材料価格の高騰等による、構造的な収益力の低下です。酒類・調味料事業では、第
6
次中計3
年間の累計で約29
億円という、当初予測を超えるコスト上昇に見舞われました。また、
2003
年9
月の酒販免許の規制緩和以降続いている流通構造の変化等により、量販店での売上構成比が増えた結果、 例えば一升瓶から、利益率の低い紙パックやペットボトルへシフトする等、商品構 成の変化による利益率の低下が、未だ続いています。
これらの結果、第
6
次中計で掲げた「2008
年3
月期までに連結売上高2,100
億円、経常利益
100
億円以上、3
カ年累計営業CF300
億円」という目標は、遺憾ながら達成することができませんでした。
TaKaRa
グループでは、第6
次中計での成果と課題や、TaKaRa
グループを取り巻く市場環境を鑑み、“原材料価格の高騰を前提とした収益力の確保” と、“成長分野や成長事業の加速”を、主要な課題と位置づけ、第
7
次中計を作成しました。その基本方針は、「成長投資と株主還元を通じ、中核事業の持続的安定成
11
社長インタビュー
A
長と、成長事業育成の加速を実現し、企業価値の向上を目指す」というものです。 この基本方針に沿って、各事業に取り組みます。
宝酒造グループにおいては、「国内酒類事業における収益力の維持・向上」と、 「国内外の伸びる市場へのチャレンジ」をテーマに活動していきます。国内酒類事
業においては、市場が縮小するなかでも、しっかりとブランドを育成していくこと で収益力を高め、また売上高を確保していきます。現在好調に推移している全量芋 焼酎「一刻者」や減少傾向からの反転を目指す宝焼酎「純」等、「質を追求する商品 群」によるブランドの差別化と、松竹梅「天」やチューハイ「直搾り」等「販売量を確 保しつつ体力強化を図る商品群」による利益マネジメントの強化の両面において、 ブランドを育成、再構築し、強いブランドを複数もつ、強固な利益基盤の確立を目 指します。また、コスト削減活動も継続し、従来のコストダウン、コストカット活 動に加え、新設部門である「業務革新推進部」を中心に生産性向上に取り組みます。 「伸びる市場へのチャレンジ」においては、海外市場に向けた取り組みを加速させ
ます。清酒と調味料を柱に、アメリカ、欧州、
BRICs
等の各ターゲット市場に合う商品やサービスをキメ細かく投入します。同時に日本酒文化の海外伝播のために 不可欠な「日本食の普及」という切り口から、たとえば日本料理を教える活動や日 本酒の専門知識をもつスタッフを育てていく等、「急がば回れ」の展開を行うこと 等も必要でしょう。また国内でも、成長分野である「中食」産業向けに、ユーザー視 点に立った商品開発と営業活動を徹底させ、加工業務用調味料事業の一層の強化 を図ります。さらにこれらの分野に関しては、成長のための投資を積極的に行うこ とで、成長速度を加速していきます。定量目標としては、第7次中計期間における 原材料価格の高騰によるコストアップ分を、今期に関してのみ
12
億6
千万円を織り込んでいますが、これらの戦略を着実に遂行し、最終年度となる
2011
年3
月期までに売上高
1,750
億円以上、経常利益80
億円以上の達成を目指します。初年度となる今期の重点施策としては、「一刻者」ブランドの育成の継続と、宝焼酎「純」のブラ ンド再活性化に努めます。ともに、業務用チャネルに注力し、料飲店を開拓するこ とで飲用体験を促進し、同時に品質訴求を継続していきます。また、チューハイ 「直搾り」のブランドを強化するために、ユニークな品質特性である「ストレート混 濁果汁」を訴求し、シェアアップを目指します。
次に、タカラバイオグループですが、これまでの事業戦略の方向性から大きな変 更はありません。収益基盤であり、技術基盤であるコアビジネスの「遺伝子工学研 究分野」において、さらなる事業拡大と安定化に努めるとともに、機能性食品素材 の開発を中心とした健康志向食品やキノコに関し、積極的な事業展開を図ること で「医食品バイオ分野」の収益改善に努めます。また、今期の第Ⅰ相臨床試験の開始 を予定している
HSV-TK
遺伝子治療を弾みに、「遺伝子医療分野」において、遺伝子治療や細胞医療の商業化を目指し、臨床開発を加速します。定量目標としては、
2011
年3
月期に、売上高224
億円、経常利益12
億円の達成を目指します。今期は、円高の影響による海外売上の目減りから、売上高ではほぼ当期並みの水準を見込 んでおり、また事業進展のために積極的に先行投資を行う関係から減益となりま すが、黒字は継続する計画です。
社長インタビュー
持続的に安定した利益を創出し、 確固たるキャッシュフローを下 支えする。
同時に、成長分野に関しては、成 長事業への道筋を明らかにし、将 来キャッシュフローを明確にし ていく。
13
社長インタビュー
成長投資と株主還元を通じ、
中核事業の持続的安定成長と、成長事業育成の加速を実現し、
企業価値の向上を目指す
TaKaRa
グループ 第
7
次中期経営計画
《 基本方針 》
2008/3 2009/3(予想) 2011/3(目標)
0 100,000 150,000 200,000 250,000
(百万円)
酒類・
調味料事業
遺 伝 子 医 療 の商 業 化 の加 速 と、 それを支える収益基盤の強化を 行い、将来キャッシュフローの拡 大を図る。
バイオ事業
将来、
TaKaRa
グループの収益の柱となるような成長事業として 確立できるよう、事業基盤の構築 に注力する。
健康食品
事業
■
3
年間の各事業の位置づけ既存事業における通常の投資に加え、成長のための投資に資金を投下し、そして積極的な株主還元を実施する。
■財務戦略
100
成長のための投資:3ヵ年累計 億円以上
100
株主還元総額:3ヵ年累計 億円以上の実施(これまでの2倍規模)
50
株主還元性向:下限値 %の設定*1
TaKaRa
グループ連結で、2011
年3
月期売上高2,000
億円以上、経常利益
100
億円以上を目指します。また、利益をあげ自己資本をコントロールすることで、自己資本利益率の改善につとめます。
●宝酒造グループ
2011
年3
月期売上高1,750
億円以上 経常利益80
億円以上 ●タカラバイオグループ2011
年3
月期売上高224
億円 経常利益12
億円●宝ヘルスケア
タカラバイオの技術を活かした商品における通信販売顧客の 獲得を最優先の戦略として活動する。
■定量目標(TaKaRaグループ)
(
*
1)以下の式で算出します。株主還元性向= 株主還元総額(配当総額+自己株式取得額)
みなし連結当期純利益*2 ≧50%
社長インタビュー
宝ヘルスケア社では、タカラバイオの技術力を活かした商品による通信販売顧 客の獲得を最優先課題として活動します。特に、差別化が図れ利益率が高い、発売 以来
10
余年にわたりお客様よりご愛顧いただいているガゴメ昆布「フコイダン」シリーズの拡販に注力します。引き続き広告宣伝強化を含む先行投資や、成長のため の投資を行うことで、事業基盤の構築につとめます。
以上のような方向性での活動を通し、
TaKaRa
グループでは、第7
次中計最終年度である
2011
年3
月期までに、「売上高2,000
億円以上、経常利益100
億円以上」の達成を目指します。また今期は、売上高で
1,945
億円、営業利益は12
億6
千万円のコストアップ分を織り込んだ上で、当期から微増となる
86
億円を見込んでいます。現状の
TaKaRa
グループのバランスシートの状況や、各事業の進捗状況等を踏まえ、そしてまた、株主・投資家の皆様からのご意見等を参考に、資金 使途の基本的な考え方を表すことにしました。その考え方は、当中計期間を「大き な果実を生むまでの基盤強化の期間」と位置づけ、
3
ヵ年で創出する営業活動および資産リストラによるキャッシュフロー約
340
億円を、既存事業における通常投資に加え、成長のための投資や、バイオ事業における成長投資、および積極的な株主 還元の実施に、全て使用していく、というものです。
成長のための投資の狙いは、このような資金枠を設けることで、成長戦略を加速 させることにあります。酒類・調味料事業、健康食品事業を対象に、成長性の高い 事業や収益力強化に向け、
100
億円以上を投下します。また100
億円を超過する場合は、宝ホールディングスの負債による調達で対応します。バイオ事業における成 長投資は、従来通りタカラバイオにおいて検討し、自らの営業キャッシュフロー、 自己資金、新規調達により賄っていきます。
さらに、株主の皆様への積極的な還元と自己資本のコントロールを強化し、株主 の皆様にとっての企業価値を高めるため、配当総額と自己株式取得額の合計で、従 来の
2
倍規模にあたる100
億円以上の株主還元を実施していきます。また、事業の成長と長期安定的な還元を両立させることを基本に、業績連動の要素を加えつつ、 毎年度の一定の還元を担保するために株主還元性向の下限値を設定する等の「株 主還元方針」を制定しました。このような株主還元政策を実施することにより、株 主資本利益率(
ROE
)の着実な改善にも取り組んでいきたいと考えています。2008
年7
月代表取締役社長